「地域とつながる一歩」~特別支援学校生のボランティア活動~

2025年10月14日 印刷

  福井県立福井東特別支援学校の高等部生が、学校と隣接している「こども療育センターつくし園」のイベント準備や運営の補助などを手伝うボランティア活動を行っています。
 この活動は、今年度から授業の一環として始まったもので、生徒たちが社会と関わり、貢献することを目的のひとつとしています。
 この日は5名の生徒が参加し、写真カードの台紙づくりを担いました。厚紙に決められたサイズの図形を描いて切るなどの大変こまかな作業でしたが、生徒たちは、それぞれが作業しやすい方法を考えながら、ひとつひとつ丁寧に取り組んでいました。
 活動後には施設スタッフの方から感謝の言葉が贈られ、生徒たちの嬉しそうな表情が印象的でした。また、「福縁スタンプカード」にスタンプが押されるなど、やりがいを感じられる工夫もされています。
 別の日には、模擬店の準備やおもちゃの消毒、ウェス(布やタオル)のカットなど、スタッフの補助としてさまざまな作業にも挑戦しています。
 ボランティアを終えた生徒からは、「ボランティアをすることは良いことだと思う。自分から積極的に動くのは難しいけれど、好きな(得意な)内容ならこれからも挑戦したい」「学校以外の場所でのボランティアも、いつかやってみたいと思っている」「今日の作業はこれまでで一番難しかったけれど、自分のやったことが誰かの役に立っているなら嬉しい」などの感想が聞かれました。
 担当教員は、「ボランティアは社会で仕事を始める前段階として、生徒たちが社会とのつながりを実感する貴重な機会です」と話されます。
 これからもこの活動を通じて、生徒たちが自信を持ち、地域との絆を深めていくことが期待されます。

 

 

 

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