タオル帽子

2017年03月31日 印刷

『グリーフケア福井』は、抗がん剤治療の副作用により脱毛で悩んでいる方に、タオル帽子を作成し、届けるボランティア活動をおこなっています。活動場所は、ふくい健康の森にある県民健康センターの一角にあるピンクのパーテーションで作られたスペースです。

 

    代表である山崎さんがこの活動を始めたきっかけは、8年前テレビ報道テレビ番組内で「タオルを使って帽子を作る活動を見た事でした」。型紙をを取り寄せ作り始めて間もなく、山崎さん自身が当事者となり、タオル帽子の必要性を実感。

 2011年の東北大震災の津波で、タオル帽子も流され、新しい帽子を必要とする多くの人がいる事を知りました。2013年テレビで紹介されて「いわてホスピスの会」に行き、研修を受け会員となり活動を本格的に開始。

 秋には、ふくい健康の森で開催されている『リレー・フォー・ライフ』(がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧をめざすチャリティー活動)に出品しました。この時タオル帽子作りの活動を知った福井県健康管理協会より、作成場所の提供申し入れがありました。

 用意された県民健康センターの場所には、山崎さんの活動に共鳴、共感された方々が集まり、帽子作りのボランティア活動が始まりました。昨年からは月一度開催し、また敦賀市でも始まり2か所となりました。

 

 山崎さんによると、協力してくれるボランティアの方々の8割は、抗がん剤治療を受けた当事者もしくは家族の方だそうです。「作って贈るだけの活動だけではありません。ボランティアの方々が作業をしながら、自らの体験談や悩み、後悔など様々な心の中の思いを自然に話しをすることも大切にしていると話されました。

 

 グリーフケア福井のブログには、「大切な人との別れからの喪失感を悲嘆(グリーフ)と言い、心に留めておくのではなく誰かに受けてもらうことで回復します。その為の活動をしています」と書かれていました。
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