地域の自然保全への関心高めよう!「チョウジソウ」の苗を児童へ贈呈

2026年06月07日 印刷

 地域に生息する希少生物の保全活動を次世代へつなげようと、福井市の「安波賀里山保全の会」(代表・青山勧氏)は6月3日、福井市一乗小学校の児童に絶滅危惧種「チョウジソウ」の苗を贈呈しました。この取り組みは、福井県の令和8年度「残そう・伝えよう 生き物保全事業」の支援を受け、子どもたちの自然への関心を育むことを目的に実施されたものです。
 今回贈呈されたチョウジソウは、令和6年に安波賀春日神社で開催された苔観察会の際、講師を務めた福井県自然観察指導員の小林氏が偶然発見したものです。その後も継続して観察を行い、昨年秋には青山代表が採取した種子をまいて育成。現在は高さ約5センチまで成長し、地域の自然や希少生物への理解を深めてもらおうと、今回、児童たちに贈られました。
 当初は神社境内で植栽を行う予定でしたが、雨天のため会場を小学校に変更して贈呈式を実施。小林氏が希少植物の保全や苗の育て方について説明した後、青山代表から13人の児童一人ひとりに鉢植えが手渡されました。
 苗は福井県産スギ材の枡形鉢に植えられ、安波賀春日神社の名称と社紋「下り藤」の焼き印、美しい苔や小さな赤い鳥居が添えられています。児童からは、「一乗地区にも絶滅の危機にある草花がたくさんあることを知った。環境を守る活動を続けていきたい」「家に持ち帰って大切に育てたい」などの感想が聞かれました。
 児童たちは苗を家庭へ持ち帰って育てるほか、小学校にも苗が贈られ、校庭に植栽される予定です。来年5~6月頃には、薄青色の可憐な花を咲かせることが期待されています。
 青山代表は「地域の貴重な自然を知り、環境を大切にする心を育んでほしい」と話し、未来を担う子どもたちへの期待を寄せました。

絶滅危惧種の説明をする小林氏

青山氏とチョウジソウ(安波賀春日神社にて)

チョウジソウの贈呈式

感想発表を発表する児童

贈られたチョウジソウの苗と鉢

チョウジソウの薄青色の花

 

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